パーソナルトレーナーとは?仕事内容を現役トレーナーが徹底解説

「パーソナルトレーナーって実際にはどんな仕事をしているの?」

「トレーニング指導をしてるだけ?」

ジンノウチ

僕は18歳のときにスポーツクラブでアルバイトとして始めて、20年以上フリーのパーソナルトレーナーとして活動しています。

今回の記事では、パーソナルトレーナーの仕事内容について分かりやすく解説します。

パーソナルトレーナーとは?

パーソナルトレーナーは、1対1でクライアントさんに対してトレーニング指導をする専門家です。

クライアントさんの様々なニーズに応えるために、クライアントさんの置かれた状況や生活環境、生活習慣などに合わせながら、クライアントさんの悩みや問題を解決するためにトレーニングプログラムを作成して、安全に、効果的かつ効率的にトレーニング指導を中心にサポートします。

パーソナルトレーニングを実際に受けるクライアントは、年齢の層も幅広く、スポーツ選手から子ども、おじいさん、おばあさんなど様々です。

最近では、パーソナルトレーナーとして活動する人たちが増えているので、パーソナルトレーナーとして活動する際には、クライアントさんにどのような専門性があるパーソナルトレーナーなのかを知ってもらうために、ダイエットなどに特化する必要があります。

ダイエットに特化したとしても、ダイエット目的以外のクライアントさんを指導しないというわけではありませんが、パーソナルトレーナーでも、何の専門家なのかを知ってもらわないと目の前にクライアントさんが来てくれません。

パーソナルトレーナーの主な4つの仕事内容

パーソナルトレーナーと一言でいっても、パーソナルトレーナーによってさまざまな働き方があります。

働き方によって、パーソナルトレーナーの仕事内容は若干、異なりますが、この記事ではパーソナルトレーナーとして共通する主な4つの仕事内容を解説します。

① トレーニング指導

パーソナルトレーナーの仕事内容で誰もがイメージしやすいのがトレーニング指導です。

ここで言うトレーニング指導には、パートナーストレッチやストレッチなどのセルフケアの指導も含めています。

大学や専門学校など2年以上、専門的な知識とスキルを学ぶことができるカリキュラムを通して学ぶ以外の場合には、パーソナルトレーナーとして特化した内容をまずトレーニング指導できるようにしてください。

例えば、ダイエットに特化するのであれば、ダイエットするために必要なトレーニング指導だけを学んでください。

ダイエットに特化すると決めたのに、テニス選手のパフォーマンスを向上させるために必要なトレーニングなどを学ぶ必要はありません。

あなたがもし、テニスのパフォーマンスを向上させながらダイエットを成功することに特化したトレーナーになりたいのであれば、両方必要になりますが。

② 生活習慣の指導(食事、睡眠など)

パーソナルトレーナーの仕事は、トレーニング指導だけではありません。

トレーニングをしたあとに、しっかりとトレーニング効果を短期的にも長期的に得るためには、栄養と休養が必要です。

トレーニング効果を最大化するための栄養と休養に対してパーソナルトレーナーがクライアントさんをサポートできるのは、生活習慣の指導です。

僕自身、昔はパーソナルトレーナーの仕事内容はトレーニング指導と食事指導の2つだと思っていましたが、今はかなり睡眠などを含めた休養も重視し、食事指導ではなく、生活習慣の指導だと考えています。

また、食事指導に関しては栄養士や管理栄養士、民間の栄養の専門家など僕ではなく、専門家の方に介入してもらうこともあります。

トップレベルのスポーツ選手、またはトップレベルのスポーツ選手を目指すジュニア選手の場合には、栄養の専門家だけではなく、アンチドーピングのこともあるので、薬の専門家であるスポーツファーマシスト(スポーツに特化した薬剤師)にもサポートしてもらうことがあります。

③ 心理面のサポート

パーソナルトレーナーの仕事内容として、忘れてはいけないのがクライアントさんの心理面のサポートです。

パーソナルトレーナーは少なくとも3か月以上の期間、クライアントさんをサポートします。

3か月以上の期間、目標を達成するためにはクライアントは様々な葛藤を経験します。

パーソナルトレーナーは、横から伴走するときもあれば、後ろから背中を押しながら進むときもあります。

そして、クライアントさんを前からリードするときもあります。

④ 事務ワーク

パーソナルトレーナーの仕事は、トレーニング指導や生活習慣の指導、心理面のサポートのようなクライアントワークだけではありません。

クライアントさんとの契約や保険、指導内容の記録などの事務ワークがあります。

日本でいくつかの専門学校で非常勤講師として教えてきましたが、このパーソナルトレーナーの事務ワークについてはしっかりとまだ教えられていないのが現状です。

この事務ワークは、学校の授業で学ぶというよりかは、実習など、現場で学ぶことが多いかと思います。

また、フリーランスとして活動しているパーソナルトレーナーもこの事務ワークを疎かにしている方が多くいらっしゃいます。

ジンノウチ

ほとんど稼げていないフリーのパーソナルトレーナーはこの事務ワークを疎かにしている傾向が強いと感じます。

もちろん、稼いでいるトレーナーでも、この事務ワークを疎かにしている方もいらっしゃるので一概には言えませんが…

最後に

パーソナルトレーナーは、トレーニング指導だけをしているわけではありませんが、パーソナルトレーナーをこれから目指すという方には、まずクライアントさんが満足するトレーニング指導ができるように目指していただきたいと思います。

生活習慣の指導や心理面のサポートについては、専門的な知識とスキルも重要なのですが、経験の重要度が高いです。

僕もトレーニングセッションが終わり、帰宅途中で歩きながら当日のセッションを振り返りますが、反省することが多いのは生活習慣の指導や心理面のサポートです。

特に、この生活習慣の指導や心理面のサポートというのは、人と人との交流が重要になるので、パーソナルトレーナーという接客業では重要視するべき仕事だと考えています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA

ABOUT US
ジンノウチ シュンパーソナルトレーナー
パーソナルトレーナー歴20年以上。アメリカの準医療資格であるアスレティックトレーナー、NASM公認のパーソナルトレーナーを養成するフィットネスエデュケーターとして活動。日本健康医療専門学校スポーツトレーナー養成コースで「NASM CPT養成コース」を担当。