RIZAPの出現により、パーソナルトレーニングを受けることが一般化されました。
以前までは、スポーツ選手や芸能人などの有名人や会社の経営者など、お金を持っている人がパーソナルトレーニングを受けていました。
パーソナルトレーニングが一般化されたことによって、パーソナルトレーナーになる人が増えたと同時に、「パーソナルトレーナーはやめとけ!」と言われることも多くあります。
目次
「パーソナルトレーナーはやめとけ!」は正しいのか?
果たして、「パーソナルトレーナーはやめとけ!」というのは正しいのでしょうか。
これはどのような人が、どんなパーソナルトレーナーを目指しているかによって、正しいのか、正しくないのか決まります。
他の仕事と同じで、パーソナルトレーナーも向いている人と向いていない人がいます。
向いていない人に「やめとけ」と伝えるのは正しいですし、向いている人に「やめとけ」と伝えるのは正しくないですよね。
パーソナルトレーナーに向いていない人の特徴【トレーナーはやめとけ】
まずは僕が「トレーナーはやめとけ」と伝えているパーソナルトレーナーに向いていない人の2つの特徴を解説します。
① 簡単に楽して稼ぎたい人
パーソナルトレーナーになったら年収が1000万円稼げると聞いてトレーナーを目指す方がいらっしゃいます。
年収1000万円を稼いでいるパーソナルトレーナーの方は多くいらっしゃいますが、パーソナルトレーナーで簡単に楽して稼げることはできません。
フリーのパーソナルトレーナーとして活動する方にはぜひ、年収1000万円を目指していただきたいのですが、簡単でも、楽でもないということを前提に取り組んでください。
「簡単に楽して年収1000万円を稼ぎたい!」という場合には、パーソナルトレーナーという仕事は向いていません。
② 他人のサポートを楽しめない人
パーソナルトレーナーとして、どのような方の悩みを解決するような専門性を持ったトレーナーであっても、必ずクライアントさんをサポートする必要があります。
パーソナルトレーナーの仕事は、トレーニング指導を中心にクライアントさんの悩みや問題を解決するサポートをすることです。
このサポートを楽しむことができなければ、パーソナルトレーナーとして働いている時間も、よりよいサービスにするために勉強する時間も辛い時間になります。
僕も含めて、パーソナルトレーナーは、クライアントさんのサポートをすることにやりがいを感じますし、そのやりがいを感じるために最新のスポーツ医学やトレーニング科学などの情報を入手するためにセミナーなどに参加しています。
他人のサポートを楽しめないのであれば、提供するサービスを高めるための自己投資に対して消極的になってしまい、パーソナルトレーナーとしての専門性が高まりません。
「トレーナーはやめとけ!」と言われる理由に反論します!
「トレーナーはやめとけ!」と言われる理由で、僕が反論したい3つの理由があるので、ぜひ僕の反論を最後まで聞いてください。
パーソナルトレーナーに向いていない2つの特徴を持っていなければ、僕が「トレーナーはやめとけ!」ということはありません。
① 収入が低い
僕はパーソナルトレーナーを20年以上活動していますが、トレーナーとして会社員として活動したことはありません。
スポーツクラブのアルバイトとして始めて、すぐにフリーランスのパーソナルトレーナーとして活動し、今に至っています。
パーソナルトレーナーとして収入が低いのは、基本的には会社員として働いているトレーナーまたはフリーランスで働いていても低い単価でやっているもしくは集客がうまくいっていないトレーナーかと思います。
僕はフリーでパーソナルトレーナーとして活動するときの目標として、まず年収1000万円と設定してくださいと伝えています。
会社員でパーソナルトレーナーとして活動していて、年収が低いと感じるのであれば、クライアントさんを直接接客するパーソナルトレーナーではなく、経営やマネージメント側に仕事をシフトしていくしかないと思います。
直接接客するパーソナルトレーナーとして活動したいと考えているのであれば、独立・開業の道を模索するしかありません。
② きつくて、長時間労働で大変
「年収が低い」と「きつくて、長時間労働で大変」というのは、「パーソナルトレーナーをやめたい」または「トレーナーとして独立・開業したい」といトレーナーからよく聞く理由でもあります。
パーソナルトレーナーとして「きつくて、長時間労働で大変」というのは、稼ぐパーソナルトレーナーになるには、残念ながら避けては通れない道です。
パーソナルトレーナーとして、顧客満足度の高いサービスを提供するためには、それなりの知識とスキル、経験が求められます。
この専門性を高めるためには、勉強する時間や労働時間がそれ相当必要になります。
誤解しないでいただきたいのは、あくまでも顧客満足度の高いサービスを提供するために、必要な勉強・労働・努力です。
ハラスメントなどがあって、きついのであれば、働く環境を変える必要があります。
③ パーソナルトレーニングの需要や将来性がない
パーソナルトレーナーの増加やテクノロジーの進歩によってパーソナルトレーニングの需要や将来性に疑問を持っている人も多くいらっしゃいます。
僕は、逆にパーソナルトレーナーの増加やテクノロジーの進歩によってパーソナルトレーニングの需要や将来性はかなりあると考えています。
「どんなパーソナルトレーナーでも将来は大丈夫!」ということではありません。
顧客満足度の高いサービスを提供できていないパーソナルトレーナーは自然淘汰されます。
どのように顧客満足度を高いサービスを提供するために、テクノロジーの進歩を利用できるかを考えながら、情報を収集し、トライ&エラーを継続するパーソナルトレーナーは絶対に需要が途切れることはないと信じています。
最後に
パーソナルトレーナーは、顧客満足度を高いサービスを提供する専門家であり、接客業でもあります。
ただし、接客業と言っても、クライアントさんに望まれたものしか提供しないというわけではなく、教育の専門家でもあります。
クライアントさんが望んでいなかったとしても、時間をかけて教育しながら、結果的にクライアントさんが行動するように導くことが必要です。
パーソナルトレーナーとして稼ぐ専門家には、楽してすぐになることはできません。
専門家になるために自己投資をして、顧客満足度の高いサービスを提供し続けることが必要です。
すべての人がこのような専門家になれるわけではなく、正直に「パーソナルトレーナーはやめとけ!」と伝えることも優しさです。
20年以上パーソナルトレーナーとして活動してきた僕が、「パーソナルトレーナーはやめとけ!」と言われる理由やトレーナーに向いていない人の特徴を解説します。